【第2回】1億2千万円損している?!

2017/01/29【連載終了】たかまつななの気になる数字ですの♪

政治を愛するお嬢様芸人のたかまつななさんに毎月気になるニュースを紹介してもらう「たかまつななの気になる数字ですの♪」。今回は「お金」「少子化」について驚きの内容が。知っているようで知らないことがいっぱい!学びながらロト・ナンバーズの予想数字を考えてみてはいかがでしょうか。

ミニロト1等3回分の差?!

皆さまは、図書館でお金を払ったことはございますか?ありませんよね。その図書館は私たちが払った税金なのです。このように国は、いろんな方法で税金を集めて、そのお金を国民のために使っているのです。

ある大学の教授が、一人の人が一生の間に、国に支払う額と国から貰う額どちらが多いか計算しました。人が生まれてから死ぬまでの間、国に支払う額(消費税や法人税、所得税)などの平均値と、国から貰う額(年金を始め、図書館や消防署、交番などの公共サービス)の平均値を出しました。それを世代間毎に計算しました。一体、私たちは国に払う額と、貰う額、どちらが多いのでしょうか?

すると…なんと……!!!

現在60歳以上の人は、貰える額の方が4000万円も多いのです。日本ってすごい!サービスがこんなにも充実しているのですね。これだけみると、お得な制度に見えます。

一方で、20歳未満の方は、なんと8000万円の損なのです。まぁ!!同世代の私はショックですわ。なぜこんなことになるかというと、少子化が大きな原因なようです。少ない若者で、多くの高齢者を支える結果、このようになってしまうというのです。

おじいちゃん、おばあちゃんと私たちの間には、1億2千万円もあるのです。ミニロトで3回も1等をあてないと、この差はうまらないなんて……!!!

どうしましょう。少子化が日本社会を変えるのは事実です。物が売れないのは当たり前です。だって、以前より購買人数が減っていくのは仕方ないですから。どうすればいいのかしら?

色々な対策

まず考えられるのは、少子化を解消するということです。正直、私たちは子どもを作ることに不安しかありません。だって、保育園入れないの?お金ないよー!と楽しさより大変さの方が目に浮かぶのです。子育てを手厚くするために、国が頑張る、もしくは企業も努力しないといけませんわ。先日、ドワンゴさまでお仕事させていただいたら、中に立派な保育園がありまして、感動致しました。もし就職するなら、このような手厚い企業努力している会社がいいですわ。

しかし、そんなことしても無駄だ!という人も一方でいらっしゃいます。もう、少子化が訪れている現状は変えられない。だから、生産性をあげればいいという経済評論家の三橋先生のご意見はなるほどと思いました。先生と共著で本を書かせていただいているので、こちらも宜しければご興味ありましたら、ご覧ください。

他にも、小泉進次郎さんは、少子化を見据えた国家作りをした方がいいとおっしゃっています。少子化を憂いても仕方がないというのです。おっしゃっることは分かりますが、なかなか難しいでしょう。なぜならば、日本はブランディングが下手なのです。いい製品でも、ヨーロッパの賢いブランディングに淘汰されていってしまうのです。海外で戦うためには、更なるブランディングをして、日本商品をどんどん輸出し、海外にサービスを展開する必要があります。

人数の多い高齢者に向けた政策が多く、高齢者の政治的影響が大きくなるのをシルバー民主主義と言いますが、政治だけではなく、サービスにも現れています。テレビが高齢者向けになってきたのは、お笑い芸人として、感じます。若い人をターゲットにしたって、数字がとれない、だから、そんな番組やめようという話しをよく耳にします。

子どもを増やすのか、海外で戦える国にするのか―。私たちの選択が迫られています。

※掲載画像はイメージです。


たかまつなな

お笑いジャーナリスト・お嬢様芸人・株式会社 笑下村塾代表取締役

フェリス女学院出身のお嬢様芸人として、テレビ・舞台で活動する傍ら、 お笑いジャーナリストとして、お笑いを通して社会問題を発信している。18才選挙権を機に、若者と政治の距離を縮めるために、株式会社笑下村塾を設立。「笑える!使える!政治教育ショー」を開発し、全国に出張授業・講師養成を行う。

芸能活動をする一方、東京大学大学院情報学環教育部、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科で学業に勤しみながら、講演会・シンポジウム・ワークショップ・イベント企画など手がける。

夢は、お笑い界の池上彰になることである。

株式会社 笑下村塾HP:http://www.takamatsunana.com/

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