【第12回】まだ、SDGsしてないの? ーSDGs芸人が1から分かりやすく伝えますー

2017/11/29【連載終了】たかまつななの気になる数字ですの♪

政治を愛するお嬢様芸人のたかまつななさんに毎月気になるニュースを紹介してもらう「たかまつななの気になる数字ですの♪」。今回は、どこかで聞いたことがあるような「SDGs」。いったいSDGs」何なの? 私たちに関係あるの? 日本は達成できていない? 「SDGs」について知れば、世界全体の問題が見えてくるかも! 今回は「SDGs」についてたかまつさんに教えていただきました。

SDGsって?

今流行りのSDGsって、ご存知ですか?

これから、ビジネス界でも盛んに叫ばれると思うので、要チェックです!

 

ピコ太郎さまが国連でネタをやっていることで

なんとなく覚えている方もいらっしゃると思います。

 

SDGsとは、2030年までに国連が定めた

世界共通の17個の目標です。

 

世界には、極度の貧困と呼ばれる

1日210円で暮らしている人が8億人います。

飢餓でなくなる人を食い止めなければなりません。

そのためには、経済発展が欠かせません。

 

でも、急な経済発展により、環境を壊し続けてしまった歴史があります。

日本でも公害病が発生したこともありましたし、

中国では大気汚染が問題になっています。

二酸化炭素を排出し続けた結果、地球環境は大きなダメージを受けております。

 

人間が今の効率だけを考え、環境破壊をし続け

砂漠化して海面が上昇して、温暖化が進み

生態系が崩れたところに、自分の孫や子孫が暮らす…

と考えたら嫌じゃないですか。

 

だからこそ、もっともっと、

「持続可能な開発をしよう!」

というのがSDGsの中で大切にされていることです。

 

持続可能な開発とは、

これから生まれてくる子供たち含め未来の世代に

犠牲のないように発展しようという考え方です。

 

例えば、先ほど極度の貧困の人が8億人いると紹介しましたが、

これをなくすための項目がSDGsに含まれております。

目標の1つ目は、「貧困をなくそう」なのです。

 

他にも、このように17個の目標があるのですが、

なんと、この1つ1つの目標にさらに指標がありまして、

合計230項目もあるんです。

たかまつななコラム12月画像1  

 

そこから、それぞれの国がどのぐらい達成しているのか

達成率というのを出しているんです。

 

指標があると、なんとなくの話から評価というところや

具体的な支援につながりますよね。

 

日本は全部解決されているかというと…達成率が11位で

まだ未達成のこともあるんです。

 

特に達成できていない5つの項目として下記が挙げられております。

・「目標5(ジェンダー平等を実現しよう)」

・「目標12(つくる責任 つかう責任)」

・「目標13(気候変動に具体的な対策を)」

・「目標15(陸の豊かさを守ろう)」

・「目標17(パートナーシップで目標を達成しよう)」

 

たしかに、女性議員の数とか少ないし、まだまだ女性活躍社会からは遠いですよね。ある落語家さんに「女は芸人なんかやるな!」と言われ、悔しい思いをしたことが私自身ございます。

 

このSDGsは国連の加盟国で交渉したので

どの国もやんなきゃ!と真剣なのです。

そして、目標17にある通り、連携してやらないと解決できないよという考えがあるので、

企業も積極的に取り組んでおります。

 

今って、1円でも安いのも大事ですが、ユニクロがいらなくなった衣類を集め、それを難民の人にプレゼントしたりすることを知っただけで企業のパブリックイメージがあがったり、それで消費にまで左右されるまで市民社会が成熟していると思うんです。1990年代後半にはナイキがベトナムの工場で児童労働をしていたのが発覚し、NGOが不買運動を起こして、アメリカでの売り上げが1年で7割も減少しました。

 

SDGsにはビジネスチャンスもあるんです。

だから、今企業のCSR担当が必死になってSDGsを勉強しているのに社員の方には浸透していないという現状があります。

だから私はSDGs芸人として、SDGsの普及を頑張ります!

先日東芝さまで企業研修もしてまいりました!

 

たかまつななコラム12月画像3

記者会見でおなじみの綱川社長もSDGs普及に本気でした。

 

たかまつななコラム12月画像2

SDGsのインフルエンサー目指して頑張ります!

 

※次回は12月29日(金)更新予定です。


たかまつなな

お笑いジャーナリスト・お嬢様芸人・株式会社 笑下村塾代表取締役

フェリス女学院出身のお嬢様芸人として、テレビ・舞台で活動する傍ら、 お笑いジャーナリストとして、お笑いを通して社会問題を発信している。18才選挙権を機に、若者と政治の距離を縮めるために、株式会社笑下村塾を設立。「笑える!使える!政治教育ショー」を開発し、全国に出張授業・講師養成を行う。

芸能活動をする一方、東京大学大学院情報学環教育部、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科で学業に勤しみながら、講演会・シンポジウム・ワークショップ・イベント企画など手がける。

夢は、お笑い界の池上彰になることである。

 

株式会社 笑下村塾HP:http://www.takamatsunana.com/

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