過去5年の1等当せん売り場データが示す「鉄板」3

2017/10/11

南海難波駅構内1階売場

南海難波駅構内1階売場

住吉大社の招き猫のご利益か、驚異の3年連続「オータム」1等売り場!

「オータムは1等の本数が少ないので、平成24年に1等が出たときは〝よく出たね、売り場に運が向いてきたのかな〟と、販売員みんなで喜んだものでした」と話すのは、ベテラン販売員の坂口千穂さん。「翌年また1等が出たときは〝えっ、また?〟と半信半疑。3年目は言葉をなくして、鳥肌が立ったのをよく覚えています」

大阪ミナミのターミナル・南海難波駅の1階コンコースにあり、地元宝くじファンにはおなじみの売り場。実は30年ほど前、売り場関係者30人ほどで共同購入したジャンボで1等が当たり、全員でハワイ旅行に行った話も伝わる強運の売り場だ。「その共同購入に私は参加していなくて、すごくうらやましかった記憶があります(苦笑)」と坂口さん。

この売り場のゲン担ぎといえば、南海本線沿線にある商売繁盛の神様「住吉大社」でいただいてきた一対の招き猫。「戦後まもなく宝くじ販売を始めたとき、販売責任者だった人が毎月、住吉大社にお参りして、高額当せんを祈願していたんです」(坂口さん)

住吉大社では毎月・最初の辰の日に〝初辰まいり〟という願掛けの祭事があり、参加した人に小さな招き猫が授与される。この招き猫を48体揃えるといただけるのが、この大振り招き猫。つまり4年間、毎月、初辰まいりをした証しなのだ。「共同購入で1等が当たったときに窓口で購入したのが、その初代の販売責任者だったと聞いています。やはり運を積んでいたのではないでしょうか」

人気売り場だけに、窓口からは多くの億万長者が誕生している。「3年前の幸運の女神くじで1等1億円が出たんですが、当せんを知らずに売り場に当せん確認にきたおばあちゃんが当たっていたんです。ガラス越しに声で伝えると後ろに立っているほかのお客さんに聞こえそうだったので〝1等1億円当たってます〟とメモ書きして、それを見せて伝えました。金額が大きすぎてピンとこなかったのか、無表情で立ち去っていかれました」

坂口さんは6年前にはジャンボ2等1億円の当せん者にも会っている。「この方は50代のサラリーマン。持参した40枚のくじのなか
に大当たりがありました。1億円当せんと知らされたとたん、みるみる顔が青ざめて、見ていたこちらが心配になったほどです」

それにしても、どうして近年オータムにこれほど強いのか? ひとつまことらしく語られているのが「NHK朝ドラ」伝説だ。「NHKの朝ドラは例年4月~9月が東京制作。10月~翌年3月が大阪制作。ちょうどウチから1等が出たときは平成25年『ごちそうさん』、平成26年『マッサン』と大阪ミナミが舞台。とくに『マッサン』は南海電鉄の車両も使われましたし、NHK朝ドラが売り場にパワーをくれたのは実感してます」(坂口さん)

今年10月からの『わろてんか』は吉本興業の吉本せいさんがモデル。当然、なんばグランド花月なども登場する。これは今回も期待できそうだ。

 

販売員の坂口千穂さん。

 

高額当せんを祈願して48回行ったお参りの末に授与された、住吉大社の招き猫が売り場の宝物

売り場情報

■南海難波駅構内1階売場

住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-65 南海難波駅1階コンコース

名駅前チャンスセンター

現在ジャンボ4連覇、過去5年のオータムで1等当せんが2本同時に出たのはここだけ!

JR名古屋駅・広小路口を出てすぐ。名鉄百貨店の歩道に面している売り場。現在、昨年の年末ジャンボ1等・前後賞10億円から、グリーン、ドリーム、サマーと連続1等当せん。これは全国でここだけという快挙だ。

「じつは昨年年末ジャンボ発売初日の朝、地元・白龍神社の神職の方に店頭にきていただいて、高額当せん祈願の祝詞を上げていただいたんです。龍は金運の使いともいいますし、名古屋といえば中日ドラゴンズもある。それで白龍神社にお願いしたのですが、それ以来、1等が出続けているんです」(井筒弘店長)。

昨年年末にはジャンボミニ1等1億円も出ていて、とにかく絶好調。「売り場でジャンボミニ1億円の当せんがわかったのは20代女性でした。その場でお母さんに〝当たったよ〟と連絡しているほほえましい姿がとても印象に残っています」(井筒店長)。

今度のハロウィン1等が出れば5大ジャンボ連続制覇。偉業に期待したい。

昨年の年末ジャンボ発売初日、白龍神社神職が高額当せんを祈願。以来、ジャンボ1等が続く

売り場情報

■名駅前チャンスセンター

住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-2-1

大阪駅前第4ビル特設売場

平成25、27年と奇数年にオータム1等! 今年も奇数年で期待が膨らむ

平成11年以降で294本の億、総額556.6億円を出している人気売り場。オータムに限っては奇数年に強いのが特徴。

「売り場の前の大通りをはさんで向かいにある露天神社でジャンボ発売前に毎回、当せん祈願をしています」(販売員・高橋祐惠さん)。

江戸時代、神社の境内で実際にあった心中事件を題材に近松門左衛門が「曽根崎心中」を執筆。主人公のお初にちなんで、お初天神と呼ばれ、地元で親しまれているが「境内には、金運の神様、水天宮金刀比羅宮もあり、こちらへのお参りも欠かしません」。なんと高橋さんは毎回、ここでおみくじを引いて「大吉以外を引いたことがない」という強運の持ち主。「売り場から大当たりを出すのには販売員の心掛けも大切。自分の運気を下げないよう、自宅のトイレ掃除は毎朝、欠かさずにしています」(高橋さん)。

こうした販売員が多数揃う売り場だけに、奇数年の今年はとくに大願成就できそうだ。

販売員・高橋祐惠さん

毎回ジャンボ発売前には、売り場代表が参加して、露天神社で当せん祈願を行なっている

売り場情報

■大阪駅前第4ビル特設売場

住所:大阪府大阪市北区梅田1-11-4

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