2017年4月からナンバーズ3＆4の抽せんに変化があった。それまでは、位ごとに「矢」を発射する、いわゆる「連続発射型」だったのが、「一斉射出型」に変化。つまり、「矢」が一斉に風車盤に撃ち込まれるのだ。この抽せん方法の差で、当せん数字には果たしてどんな変化があったのか!?

位ごとに「矢」を発射する「連続発射」からすべての位に同時に撃ち込む「一斉射出」に！

　今回トピックとして紹介したいのが、ナンバーズ3＆4の抽せん方法。ご存じの方もいると思うが、今年の4月以降、ちょっとした変化があった。
――それは「矢」の撃ち方。
　そもそもナンバーズ3＆4の抽せんには、「風車盤」という位ごとに数字の書かれた盤があり、それが高速回転しているところに「矢」が次々と打ち込まれ、刺さった箇所が当せん数字になる仕組みだ。
　これが、4月から「一斉射出」に変わったのだ。たとえば、これまではナンバーズ3の抽せんであれば、軽快な曲が流れている最中に、百の位、十の位、一の位と順に「矢」がほぼ等間隔に発射されていた。これが、百の位も十の位も一の位も、一斉に「矢」が射出されて、当せん数字が決まるようになったということ。
　そこで、この小さな変化が、以降の当せん数字にどのような変化をもたらしたのか。抽せん方法が変わった4月以降の半年間のデータを取りあげ、分析してみたい。
　分析期間は、
●変更前として、2017年の1月～3月
●変更後として、2017年の4月～9月
　なお、分析は2017年を基準に行なっている。その結果、いくつかの驚くべき変化があったのだ。
　さっそく次からナンバーズ3の分析を位ごとに行なっているので、読み進めてほしい。もちろんナンバーズ4も当サイトのナンバーズ4コラムページに掲載している。
　この変化を知ると知らないでは予想に大きな差が出ること間違いなし！

位別「出現推移」

　今回検証したのは、風車盤の「矢」の発射がこれまでどおりだった2017年1月から3月。そして、「矢」の発射が一斉射出に変わった4月から9月の2通り。集計期間に倍の開きがあるが、各数字の出現数を出現率に換算することで、推移を確認している。
――結論から言うと、一斉射出で数字の流れは変わった。
　ナンバーズ3は、位ごとに違うが、今年出ていなかった数字が一斉射出を機に出現を反転。逆に出ていた数字は、出なくなっている。
　さらに、最も大きな位では、変化はあまり見られなかった。これは連続発射であろうと一斉射出であろうと、最も大きな位は、どちらでも「矢」の発射されるタイミングが同じだからだ。
　以上のことを踏まえて、ナンバーズ3の各位の出現を見ていってほしい。一斉射出という分岐点を知っていると知らないとでは、予想の精度に大きな違いが出てくるのは必然。
　加えて、今後の各位の出現データを取っていくことで、予想の精度を上げていこう。編集部でも、この考察は今後も注視していきたい。

●一の位

出現大幅増の「1」「3」　逆に「5」「6」は一気にダウン
「一斉射出」後に最も変化があったのが「3」。それまで出現率は、わずか3.2％。一の位のなかでもダントツに少ない出現だったが、11.5％（5位）まで一気にアップ。「1」は元々出ている数字ではあったが、4月以降はさらに出るようになっている。
逆に好調だった「5」「6」は、出現が反転。安定しているのは「2」「7」「9」の3 数字だ。

●十の位

飛びぬけた「0」と「7」　両数字からは目が離せない！
おそらく十の位が、最も劇的な変化のあった位であろう。その要因は、「0」と「7」。「0」は1月～ 3月は、わずが6.3％と振るわない実績だったが、4月以降は17.7％と2割近い出現率をマーク。同じく「7」は1月～ 3月の4.8％→ 14.6％と大幅に出現率をアップ。この2数字だけで3割超えという実績だ。両者からは目が離せないぞ！

●百の位

大きな変化は見られず一斉射出でも百の位はまんま!?
連続発射の時代、最初に「矢」が発射されるのが最も大きな位。そうナンバーズ3なら百の位ということ。つまり、一斉射出になっても、発射のタイミングは変わらないといえば変わらないのだ。その証拠に、ほかの位で起きているような劇的な変化は、この百の位にはない。あえて言うなら、「3」「5」が出るようになり、各数字の出現がやや均等化されたことか。

赤：アップ幅最大　黄色：アップ幅5ポイント以上　青：ダウン幅最大　水色：ダウン幅5ポイント以上

※この記事は「ロト・ナンバーズ『超』的中法2017年12月号」の追跡企画「ナンバーズ3＆4抽せん【風車盤の一斉射出】でいったい何がかわったのか!?」を一部抜粋変更したものです