【第4回】学費をクラウドファンディングしたところ、大炎上中。

2017/03/29【連載終了】たかまつななの気になる数字ですの♪

政治を愛するお嬢様芸人のたかまつななさんに毎月気になるニュースを紹介してもらう「たかまつななの気になる数字ですの♪」。若者の政治離れが叫ばれる昨今。原因は若者だけにあるのではなく、日本の政治を取り巻く環境にあるかもしれません。コラム中には数字がもりもり! 学びながらロト・ナンバーズの予想数字を考えてみてはいかがでしょうか。

子どもの6人に1人が貧困である

※掲載画像はイメージです。

どこか遠い国のことでしょ?と思ってしまっていませんか?
実は、これ日本のことなんです。

貧困には、絶対的貧困と相対的貧困という2つの指標があります。
「この人たち、絶対、貧困じゃん!やばいよ!」というのが絶対的貧困です。
1日あたりの生活が1.25ドル、つまり140円ぐらいで生活している人のことを指します。ロト6を買うことも、できないのです。

それに対して、「あれ、うちって周りの友達に比べたら、貧しいよね?」というのが相対的貧困です。すごくざっくり言うと、家族の中で稼いでいる人の給料を足して、それを家族で割ります。日本中の平均値をだして、その半分以下の人は、「貧困」というものです。

なんと、買う服がないから、毎日同じ服を着て、学校に来ているという子供も少なくないそうです。

一人の場合は、125万円以下が貧困層だということです。私は昨年は、会社を起業して1年目であり、会社からはお給料をもらわないという形をとりましたので・・・相対的貧困のドストライク!!!であることが判明しました。

大学院の学費をクラウドファンディング!

そもそも慶應義塾大学大学院の学費が年間140万はかかります。
このままでは、大学院中退の危機?!!

ということで、大学院の学費をクラウドファンディングしたところ、
大炎上しております!
https://camp-fire.jp/projects/view/24873
(4/25まで実施中なので、みなさま宜しければご支援ください)

奨学金を受ければいいじゃない!とお思いのあなた!
それが、かなり難しいんですよ!

奨学金には2種類ございます。
貸してくれる貸与型奨学金と、お金をいただく給付型奨学金。
まず、貸与型奨学金ですが、だいたい3%ぐらい利子がつくので、なかなか厳しいです。卒業して、すぐに返済が始まるので、このお笑い芸人という不安定なお仕事では、なかなか返済できません。

なので、狙うは給付型奨学金のみです!
ですが、こちらも非常に受けにくいのです。

なぜならば、下記の5つの項目の通りです。

①必要書類を担当者が分からない
「え?!お笑い芸人?え?!社長?!え?と・・・必要な書類は分からないので、一応確定申告の書類をだしておいてください・・・」

②提出するも不備があり追加書類を求められる
「これはなんで、こうなっているんですか?あ!なるほど!じゃあ、追加で役所行ってきてください!」

③役所に追加書類申請する間に奨学金の〆がやってくる
「え?!もっと早く教えてくれたら準備できたのに、発行に1週間かかる?!とりにいけない?!え!この2週間に奨学金の締め切りが大量にある!」

④奨学金の日程が直前に発表
「えー!!今週面接?!もっと前にいってよ!この日はいけるけど、最終面接いけない!4日拘束?!書類は手わたしじゃないといけない?郵送はwebは?」

⑤4ヶ月前に講演会のスケジュールが決まるので、ずらせない
「ぎゃー!講演会と重なっている!せっかく奨学金とれそうなのに・・・でも4ヶ月前から決まっていたから仕方ないか・・・」

という具合です。
困っている人ほど、仕事をいれすぎて、奨学金の面接にいくのもままならない。

時間に余裕もないんです。貧乏暇なしなんです。

ネットも普及した時代、奨学金もwebエントリーをがんがんできるようになるといいなーと願うばかりです。

国も1ヶ月3万円の給付型奨学金をとふざけたことをおっしゃって!
140万を12でわったら、いくつなのよ!
それに生活費や教科書代だってかかるのよ!!

明確な夢をもっている人が、それを主張して、
みなさんに進学させていただく。

そんな方法があってもいいと思うんです。

だから、私はクラウドファンディングで学費を募りました。
賛否両論あると思いますが、日本でクラウドファンディングで進学するという選択肢が広がり、お金を理由に自分の夢がたたれる人がいなくなることを願っています。

大学院にどうか通えますように。

 

※次回は4月29日(土)更新予定です。お楽しみに!


たかまつなな

お笑いジャーナリスト・お嬢様芸人・株式会社 笑下村塾代表取締役

フェリス女学院出身のお嬢様芸人として、テレビ・舞台で活動する傍ら、 お笑いジャーナリストとして、お笑いを通して社会問題を発信している。18才選挙権を機に、若者と政治の距離を縮めるために、株式会社笑下村塾を設立。「笑える!使える!政治教育ショー」を開発し、全国に出張授業・講師養成を行う。

芸能活動をする一方、東京大学大学院情報学環教育部、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科で学業に勤しみながら、講演会・シンポジウム・ワークショップ・イベント企画など手がける。

夢は、お笑い界の池上彰になることである。

株式会社 笑下村塾HP:http://www.takamatsunana.com/

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