政治を愛するお嬢様芸人のたかまつななさんに毎月気になるニュースを紹介してもらう「たかまつななの気になる数字ですの♪」。今回は「高校生の進路選び」について。職業の多様化が進み、自分の将来を選べない若者が増えているようです。進路選びに苦しむ高校生を救うべく、全国を飛び回るたかまつさんの新たな取り組みをご紹介!
人生設計
みなさま、ごきげんよう。
大学院の2年生、24歳、少し遅れての社会人生活を迎えようとしております。
自分の将来について考えているところです。
なんと、私たちの世代では、日本人の平均寿命は、107歳になっているんですって!
2007年に生まれた子供のシミュレーションの結果だそうですが、医学の進歩ってすごいですわね。
107歳までいきる上で、人生設計するとなると、かなり難しいです。
明石家さんまさんは現在62歳。
あと40年現役で第一線で頑張られたら、若手芸人の出る場がますます無くなります。
私は中学2年生の頃から、お笑い芸人になりたいと思い
自分の夢を見つけ、進路を選択してきました。
でも、私みたいな人は珍しいです。
今の時代、選択肢が多くて、自分の夢を選べない人が多いんです。
すると、すぐに、おせっかいじいさんが「最近の若者は、夢もない」なんて言ってきますが、それは違います。昔に比べて、職業の選択肢が増えたんです。これは実験からも明らかなことで、選択肢が多いと、人間は選択をすることから逃げるそうなんです。
で、偏差値やブランドという分かりやすい指標に委ねて
自分の進路を選ぶ人が増えています。
残念なことに、日本では、およそ8人に1人が大学を中退します。
選ぶのが辛いですが、少し早くから自分の適正を考えれば済む話です。
高校生の進路選び
高校生の進路選びの調査では下記の結果が出ています。
・自分の適性がわからない 57%
・自分の就きたい職業がわからない 46%
・自分の進みたい専門分野がわからない 42%
・進路の情報の不足は47%
自分を知らない上に、進路の情報が不足しているんですね…。
では、「先生を頼ろう!」というのが当然の考えになると思うのですが、
「学部・学位名を見ても何を教えているかわからないことが多い」と
回答している高校の先生は、なんと7割もいるんです!!
「いや、先生勉強不足でしょ!」「うちの子の将来かかっているんだから、ちゃんと大学について、勉強しなさいよ!」とお思いかもしれませんが・・・
学校の教師は、教材開発する時間がなかなかとれずにいます。なんと、公立中学校の教師の6割近くが、過労死の目安とされる月80時間を超える時間外労働をしていることが、文部科学省が行った全国調査で明らかになりました。
じゃあ、塾に頼るか。これが全国的におこっていることだと思いますが、経済格差が学力格差をうんでしまう理由です。またAO入試などは地方の子ほど、残念なことに情報を得にくいという現象も生じています。
それは、おかしいと思い、私は全国に出張授業に出向いております。
以前、「笑える!政治教育ショー」を全国の学校でやっていると、ご紹介させていただきましたが、「自分の夢の見つけ方」「推薦・AO入試の極意」などといったキャリア教育の授業もさせていただいております。
私が回れる学校にも限界を感じたので、
なんと、番組を作ってしまいました。
高校生の進路選びに役立つ、日本一面白い大学紹介の番組
「脱出大学」です。初めて番組のプロデューサーをやらせていただきました。
なんと、この番組では大学を貸し切り、
リアル型脱出ゲームを行います。
挑戦するのは名古屋で活動するアイドル
チームしゃちほこさまです。
高校生の進路選びの参考にしていただきたいとの思いから、
心を込めて番組を作りました。
その大学ならではの謎解きが満載です。
第一弾は、日本大学生物資源科学部にて!
まだまだ知られざる大学の魅力がたくさんありますので、ぜひご覧あそばせ!
※次回は8月29日(火)更新予定です。お楽しみに!
たかまつなな
お笑いジャーナリスト・お嬢様芸人・株式会社 笑下村塾代表取締役
フェリス女学院出身のお嬢様芸人として、テレビ・舞台で活動する傍ら、 お笑いジャーナリストとして、お笑いを通して社会問題を発信している。18才選挙権を機に、若者と政治の距離を縮めるために、株式会社笑下村塾を設立。「笑える!使える!政治教育ショー」を開発し、全国に出張授業・講師養成を行う。
芸能活動をする一方、東京大学大学院情報学環教育部、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科で学業に勤しみながら、講演会・シンポジウム・ワークショップ・イベント企画など手がける。
夢は、お笑い界の池上彰になることである。
株式会社 笑下村塾HP:http://www.takamatsunana.com/