政治を愛するお嬢様芸人のたかまつななさんに毎月気になるニュースを紹介してもらう「たかまつななの気になる数字ですの♪」。25日に衆院を解散する意向を表明した安倍首相。今回はタイムリーなこの話題についてたかまつさんにお話ししていただきました!
衆議院が解散!?
衆議院が解散するのかしら?
まぁ!大変!その予算は、なんと600億円もかかるのですって!
ロト6で1等を100回あてなければなりません…。
「解散するなんて、とんでもない!」
なぜ、今解散するのか。
「森友・加計問題を曖昧にできる!」
「今解散したら自民党に有利!」
「新党の準備がまだととのっていないからチャンスだ!」
などと言われています。
私も「自分が総理大臣なら、党を勝たすために、このタイミングだなぁー」
「安倍さんの戦略すごい!!」って正直思います。
解散に対する野党の批判もわかります。
選挙って民意を問うのですが、何を問うのでしょうか。
例えば小泉さんだったら、郵政民営化の賛否について。
これは郵政と仲のいい議員も多いからなかなか前に進められなくて、
反対も多かったし、民営化したら地域の格差がうまれるんじゃないの?
など不安も多かったです。
だから解散して、国民はどう思いますか?
国民が賛成なら推し進めます!!
ってことをやりましたよね。
で、今は何を問うているのか?
もちろん大義名分は掲げるでしょう。
でも、それがどうもぼんやりとしており、
解散の権限って自由すぎじゃない?
もっと縛るべきじゃないか?などという声も出ています。
解散ってなんであるの?
そもそも、解散ってなんであるのでしょうか。
衆議院と参議院で違う意見が出た場合、
衆議院の意見を優先させようという考えがあります。
これを「衆議院の優越」と言います。
なぜ、衆議院の方が優先されるのか。
それは衆議院の方が民意が反映されやすいのです。
参議院は、任期が6年。
しかも解散がないので、ずっと議員であり続けることができるのです。
衆議院は、任期が4年。
参議院より任期が短いのです。
その上、解散があります。
だから、選挙が参議院よりも短い期間であるので
よりその瞬間での民意を拾いやすいのです。
4年で本来は600億円かかる選挙費用。
2年で解散して、2回選挙をやったら1200億円かかる。
これって損じゃん!
そういうのは簡単です。
でも、それって民主主義をちょっと否定しちゃうんじゃないでしょうか。
極端な話、北朝鮮になにか有事があって
その難民を引き受けるかどうかってなったときに
えらい人や政治家だけの意見で決めるのか。
解散して民意をきくって方法もあります。
あるいは憲法改正で緊急事態条項を加えようという考えもあります。
その場合、政府の考え(チーム安倍ってところでしょうか)が国会を通さずに
最大100日間自由に決められるって声もあります。(事後に国会の承認は必要みたいです)
もちろん、まだ案です。
選挙で民意を直接きくのか、民意で選ばれたリーダーを信用するのか。
リーダーの暴走をいかに防ぐか。
難しいところです。
私も取引先やスポンサー、主催者の暴走をいかにとめるか。
そのためには最初の契約の形が大事だったりします。
形を決めておくって、とても大事ですよね。
どこの世界も大変ですわ。。
だから憲法って、大事ですし、
法律、どーでもいいーと思っているあなた。
法律は国民を縛るものなのです。
日々、国民を縛るルールが作られている。
こわいですわ。
※次回は10月29日(日)更新予定です。お楽しみに!
たかまつなな
お笑いジャーナリスト・お嬢様芸人・株式会社 笑下村塾代表取締役
フェリス女学院出身のお嬢様芸人として、テレビ・舞台で活動する傍ら、 お笑いジャーナリストとして、お笑いを通して社会問題を発信している。18才選挙権を機に、若者と政治の距離を縮めるために、株式会社笑下村塾を設立。「笑える!使える!政治教育ショー」を開発し、全国に出張授業・講師養成を行う。
芸能活動をする一方、東京大学大学院情報学環教育部、慶應義塾大学大学院政策メディア研究科で学業に勤しみながら、講演会・シンポジウム・ワークショップ・イベント企画など手がける。
夢は、お笑い界の池上彰になることである。
株式会社 笑下村塾HP:http://www.takamatsunana.com/