ロト6・1等複数口当せんの傾向に当てはまらない?
7月20日(月)、第1501回ロト6で1等が26口も出るという珍事が発生。これに対し、創刊20年の月刊誌ロト・ナンバーズ「超」的中法編集部でも、1等が複数口出るときの傾向を紹介(前回)。まことしやかに囁かれた攻略法、3連続数字が2組という素人買い、さらには申込カードに当せん数字を書き込んだときに、「規則性」や「形」になるもの、といったこれまでの理由を検証した。
しかし、今回の第1501回の当せん数字は、そのどれにも当てはまらなかった。どこかの予想が当たった? 複数口買いに違いない? はたまたグループ買いなのか? さまざまな憶測が飛び交う中、ある重要な事実が発覚した!
1等が出た売り場は、全国26か所!
1等26口という稀に見る複数口の謎に迫る事実がひとつ発覚した。それは前回の記事でも触れた「売り場」だ。仮に1等が出た売り場が1か所であれば、ほぼ「複数口買い」または「グループ購入」の可能性が高い。
そして編集部独自調べで、ついに1等が出た売り場が判明! 下の表が第1501回ロト6で1等が出た売り場だ。全部で26か所ある(ネット含む)。
もうおわかりだろう、そう複数口買いではないのだ! さらに売り場の都道府県を見ても、同一人物が別の売り場で同じ買い目を購入したとも考えにくい。
これでひとつの可能性が消えたことになるが……さらに謎は深まった。
■第1501回ロト6・1等当せん売り場(全26売り場)
売り場名 | 住所 | 1等口数 |
---|---|---|
ガーデン前橋チャンスセンター | 群馬県前橋市 | 1口 |
北浦和西口チャンスセンター | 埼玉県さいたま市 | 1口 |
川西西友チャンスセンター | 兵庫県川西市 | 1口 |
新庄マックスバリュチャンスセンター | 山形県新庄市 | 1口 |
鴨池イオンチャンスセンター | 鹿児島県鹿児島市 | 1口 |
ふたば浜田店 | 茨城県水戸市 | 1口 |
上大岡チャンスセンター | 神奈川県横浜市 | 1口 |
マルエツ川崎宮前宝くじショップ | 神奈川県川崎市 | 1口 |
ジョイフル本田古河店2 | 茨城県古河市 | 1口 |
川口安行マミーマートチャンスセンター | 埼玉県川口市 | 1口 |
ブックエース杉戸店 | 埼玉県北葛飾郡 | 1口 |
みしまや春日チャンスセンター | 島根県松江市 | 1口 |
鳥栖フレスポチャンスセンター | 佐賀県鳥栖市 | 1口 |
みずほ銀行(ネットバンキング) | - | 1口 |
宝くじ屋さんイオン野洲店 | 滋賀県野洲市 | 1口 |
田町 大黒天宝くじ | 東京都港区 | 1口 |
ベイシアおおたモールチャンスセンター | 群馬県太田市 | 1口 |
南吉成タウンプラザチャンスセンター | 宮城県仙台市 | 1口 |
都城たばこ販売協同組合 | 宮崎県都城市 | 1口 |
西根ココハウスチャンスセンター | 岩手県八幡平市 | 1口 |
みずほ銀行成城支店 | 東京都世田谷区 | 1口 |
日根野イオンチャンスセンター | 大阪府泉佐野市 | 1口 |
打田オーストリートチャンスセンター | 和歌山県紀の川市 | 1口 |
伊達ヨークベニマルチャンスセンター | 福島県伊達市 | 1口 |
八尾駅前チャンスセンター | 大阪府八尾市 | 1口 |
下松ゆめタウンチャンスセンター | 山口県下松市 | 1口 |
当せん数字の直近の出方
念のため、第1501回の当せん数字「06 10 13 25 31 38」が直近でどのような出現をしていたかチェックしてみた。
「06」=4回前の第1497回に出現
「10」=2回前の第1499回に出現
「13」=5回前の第1496回に出現
「25」=20回前の第1481回に出現
「31」=10回前の第1491回に出現
「38」=7回前の第1494回に出現
長期間出ていない「25」に直近10回以内に出た数字が5個とほぼインターバル(出現理論値)どおりの出現となっている。
ちなみに、編集部ではこれ以外にも「次に出る数字」や「ロト7からの連動攻略」など、さまざまな攻略法で検証してみたが、どれも当せん数字にたどり着くものはなかった。
■参考 インターバル出現理論値
※インターバル1は1回後に出現する確率。インターバル2は2回後…インターバル10以上は10回以上後に出現する確率の合計。
インターバル1=14.0%
インターバル2=12.0%
インターバル3=10.3%
インターバル4=8.9%
インターバル5=7.6%
インターバル6=6.6%
インターバル7=5.7%
インターバル8=4.9%
インターバル9=4.2%
インターバル10以上=25.9%
選びやすいバランスのいい数字?
ここまでの検証で、謎は深まるばかり。
改めて、第1501回の販売実績を見てみたい。この回は、16憶7687万9600円。これを1口200円で割り返すと、838万4398口が販売されたことになる。これはロト6の全通り609万6454通りの約1.4倍にあたる。つまり、「2口かぶった買い目」は相当な割合で存在していることになる。少しややこしい話になるが、「全く同じ買い目」のグループが何個ずつ分散しているかということになると、平均「1.4口」のグループのなかに「26口」というグループが存在するということは、かなり確率が低いと想定できる。
しかし、実際は発生してしまった。これは、数字選びの際に何らかの「バイアス(偏り)」が発生したのではないか、ということが考えられる。たとえば、「人気の数字に集中してしまった」「より人が多く選ぶ数字が出てしまった」ということ。
実際に当せん数字は「06 10 13 25 31 38」。ひとつの可能性ではあるが「誕生日」や「記念日」、「生まれ年」などのいわゆる日付に関するものが挙げられる。事実、1日から31日までの数字で5数字(06 10 13 25 31)は理由が付く。これまでのロト6の抽せんでも「31」以下ですべての当せん数字が構成されるとき、口数は多くなることは証明されている。実際に、この回の3等(5数字が的中)は602口と普段よりも3~400口以上も多い! 残りの「38」に関しても、たとえば昭和38年生まれ、実年齢が38才など、いくつかの要因が考えられる。
上記に加えて、今回の当せん数字は各番台(ヒトケタ台、10番台、20番台、30番台)からバランスよく数字が出ている。40番台の数字がなかったとしても、きわめてバランスがいい数字になっている。
以上のことから、「選びやすい」かつ「バランスのいい」数字が、たまたま今回の当せん数字になったのではないか、というのが現状で最も有力と思われる推論だ。
ロト6は、自分の好きな数字やこだわりで「自由に数字を選べる」宝くじ。今回の考察を参考にしつつ、ぜひ自分だけの買い目で大きな夢をつかんでほしい!
なお、もし今回1等当せんを果たした方がこの記事を見ていたら、ぜひとも編集部にご一報いただき、この「謎」の解決にご協力いただきたい。
文責/石川 修