令和2年度の時効当せん金は128億円、その大半は末等の未換金!

2021/12/10

みなさんは「時効当せん金」をご存じだろうか? 当せん金の交換には、実は期限があります。百聞は一見に如かず。もしお手持ちの宝くじ(ジャンボや数字選択式宝くじ)があれば、見てみてください。しっかりと換金期間が記されているのがわかるはずです(写真参照)。

▲ジャンボ宝くじ

▲数字選択式宝くじ

 

 支払開始日から1年、これか換金期間。もしこれを過ぎてしまうと、仮に1億円当たっていたとしても無効! なので、購入した宝くじは絶対に確認してほしいところ。せっかく大きく当たっていたのに、知らない間に換金期間が終わってしまった、なんていう悲しいことにならないためにも。

 ちなみに、令和2年度の時効当せん金は、驚くなかれ「128億円」にものぼる。内訳は、

・200万円以上の当せん=約25億円
・上記以外の末等を含む中間賞金=約100億円

参考:宝くじ公式サイト(https://www.takarakuji-official.jp/news/recent/?newsId=211104

 

大半が末等を中心としたちり積もなのです。実にもったいない事実と言えるでしょう。加えて、200万円以上の時効当せん金のなかには1億円以上が10本もあり、うち1本は4億円超えという、信じ難い時効当せん金も……。

 

 では、そんな時効当せん金はどうなるのか?

 それは収益金と同じく、全額が発売元である全国都道府県及び20指定都市に収められ、公共事業などに役立てられます。決して無駄にはならないのです。

 稀に当せんの出なかった等級の賞金も「時効当せん金」になってしまうと勘違いしている方もいらっしゃいますが、「時効当せん金」は、実際に販売され当たったものに対してだけ発生するものです。当たりの出なかった等級の当せん金に関しては、先ほどと同じく発売元である全国都道府県及び20指定都市に収められます。決して、受託銀行や宝くじ売り場が儲けている、などということではないのです。

 

 今年も残すところひと月を切っています。年の瀬の風物詩、年末ジャンボ宝くじは12月24日(金)まで発売されていますので、ぜひ購入して年末年始の「お楽しみ」を作ってみてはいかがでしょうか? そして、くれぐれも購入したくじ券は、きちんとチェックして換金することをお忘れなく!

 

文責/石川修


石川 修

石川編集長プロフィール写真

月刊誌『ロト・ナンバーズ「超」的中法』編集長。自他共に認めるロト・ナンフリーク。ナンバーズ歴21年。

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