本誌人気特集のひとつ「ナンバーズ3&4達人スカウトキャラバン」。予選Aブロックに出場し、見事決勝進出を決めた「マサくん」さん。特集での取材をしているうちに、ミニロト1等に当たったというとんでもないカミングアウトをしてくれた! これを受けて、さっそく三重県へと向かった!
クイックピックでミニロト1等767万円当せん!
あれ何か増えとるな?で1等当せんが発覚!
マサくん(仮名)三重県・58才
待ち合わせ場所は、全国でも指折りの金運・宝くじ祈願の名所として知られる愛知県の金神社(こがねじんじゃ)。そこに現れたのは、物静かな中年の男性。今回の主人公、マサくんだ(仮名・58才)。
「最近はネットで宝くじを買う事も多いんですよ。思い立ったときにすぐに買えるのも便利だもんで」
くじの当せんはネットで確認するのがマサくんのルーティン。そして、話は今年の6月18日までさかのぼる。
「ネットの宝くじの口座を見て、あれ何か増えとるな、って思ったんです」
いつものようにネットで宝くじを買おうとしたマサくんだが、残高のケタがおかしいことに気が付いた。
「何か当たったな、って直感しましたね」
すぐに購入履歴を確認した。
「思ったとおり、2日前に抽せんのあったミニロトで1等が当たってました」
その額、なんと767万7200円!
第1081回ミニロト1等767万7200円当せん!
「あー、これで借金返せるなーっていうのが、正直な感想でした(笑)」
ちなみに数字選びは、クイックピックだという。
「ロトやナンバーズを買い始めた当初は、自分で数字を選んでいたんですよ」
実はミニロトが発売されたころから買っている筋金入りの大ベテラン。1、2年は身近な数字をメインに買っていたが……。
「全然、当たりませんでしたね。数字を選んでも当たらないなら、選ばないクイックピックでもいいかなと思ったんです」
こうしてクイックピックがメインになったマサくん。それもクイックピックでも継続して買うのだという。
第1081回ミニロト1等767万7200円当せん通知書!
「前にナンバーズ4のストレートを逃してしまったことがあって」
聞けば、前日まで継続して買っていた数字が、買うのを止めたとたんに出て逃してしまったという。ロトやナンバーズをやったことのある人なら一度は経験のあることかもしれない。
「だからクイックピックでも3回以上は同じ数字を継続するようになったんです」
ちなみに当せんしたミニロトもクイックピックで3回継続した2回目で大当たりしている。
「運の良し悪しはわからないもんで、いい運を確実につかむには継続して買い続けることしかないんですよ」
どこでいい運が来るのかわからない。裏を返せば買い続けていればどこかで当たる、ということ。非常に論理的な考え方である。高額当せん者のなかにも、「継続は力」という人は多い。ちなみに、4口がクイックピックで残り1口は自分で数字を選んでいるのだとか。以前に登場した高額当せん者で沖縄のR・Zさんは、申込カードの真ん中(C枠)をクイックピックにするとよく当たると話していたが、クイックピックの買い方にもそれぞれコツがあって実に興味深い。
気になる当せん金の使い道だが。
「まずは140万円あった借金をきれいにしました」
それまで重くのしかかっていた荷を下ろすことができたという。
「残りのうち350万円は定期預金に入れました」
ほかにも、電子マネーに換えるなどして、堅実に使っているという。
「いままで月14~15万円の手取りで、そこから借金を返済して、本当にキツキツだったもんで、解放されて気持ちが楽になりました」
とても切実な話をしてくれたが、それもいまとなっては過去の話。
「残ったお金は宝くじ資金にしてますよ(笑)」
それまで買っても1日1000円、2000円だったが、最近は5000円買う日もあるという。
「宝くじのおもしろさって、買ってさえいれば高額当せんだってあり得ることだと思うんです」
続けて、夢を見られることだとも話してくれた。すべては、現実のものとしたマサくんだからこそ言えるのだろう。ちなみにマサくんは運送業をしている。
「長い間同じ仕事をしていると、この仕事を続けていていいのかとか考えてしまうもんで……」
二十歳のころからやっている仕事なのだとか。
「何回も仕事を辞めようと思いましたね」
一度、そのことを会社の専務に話すと……。
「『お前、どこへ行っても同じだぞ』って言われて……」
辞めたい気持ちをグッと押さえ、働き続けたという。誰しもが思いあたる話ではないだろうか。結局、どこに行っても大差はないということ。
「どうしても辞めたい、とまではならなかったもんで。結局、愚痴みたいなもんなんですかね(笑)」
本当に辞めたいと思ったら辞めればいい。どんな仕事をしたって生きていくことはできるのだから。
「それに、人を使い捨てにするような会社も多いご時世で、親身になってそう言ってくれるのはありがたいことだと後から気づいたもんで」
専務の思いは、しっかりとマサくんに届いていた。
「宝くじも仕事も継続するのが大事ってことなんでしょうね(笑)」
説得力のある言葉である。実際にどちらも経験しているマサくんだからこそ、言えるのかもしれない。
2度の離婚を乗り越え宝くじライフを満喫中
そんなマサくんだが、これまでの道のりは決して平たんなものではなかった。
「37才のときですかね、最初に結婚した人と離婚しているんですよ」
30才過ぎに結婚し、数年間生活したのだが……。
「少し変わった人だったですねー」
それ以上多くを語ろうとはしなかった。さらに。
「38才のときに再婚したんです」
当時9才年下の女性と巡り合い、結婚へ。
「2年前の56才の時に離婚ですよ。ちょうど私が非常に運勢の悪いときでした……」
何も言わずに出て行ってしまったという。どこか悲しげな表情のマサくん。
「まあ、覆水盆に返らずですよ」
そう言うと、当たりの予兆かもしれないと教えてくれた話がある。
「2020年、今年になって3回も財布を拾っているんです」
そんなことがあるのだろうか!? にわかに信じがたいが……。
「いや、本当ですよ。で、すべて交番に届けてます。まあ、当たり前ですけど」
中身を抜く人もいると聞くが、マサくんは中身の確認すらせずに交番へと届けた。善行により陰徳を重ねた結果が、6月のミニロト1等を引き寄せたのだろうか。
「それはわかりません。でも神社仏閣へはよくお参りに行くもんで、その御利益もあるんかもしれません」
これまで紹介してきた高額当せん者にも神社仏閣へのお参りを日常的にしている方がいた。もしかしたら、これも当たりを引き寄せた要因なのかもしれない。
「やっぱり、最後は神頼みですよ(笑)」
そう言って笑うマサくん。人生いろいろあったとしても、楽しい宝くじライフは続いていきそうである。
※この記事は『ロト・ナンバーズ「超」的中法2020年12月号』の[夢の高額当せん者インタビュー]を一部抜粋変更したものです