編集部に1本の電話がかかってきた。今年、ロト6・3等が当たったという内容だった。しかし、話を聞いているうちにミニロトでも1等が当たったことがあると発覚。さっそく取材になったのだが、その内容は摩訶不思議そのものだった!
ミニロト1等・550万円ほかロト6、7の3等多数!!当せん者を導く「不思議な声」
ロト6・3等、ロト7・3等多数、そしてミニロト1等も!
AAさん(仮名)高知県・64才
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今回は電話取材に。電話口からは、張りのある声が聞こえてくる。今回の主人公AAさんだ(仮名・64才)。さっそく、宝くじを始めたきっかけを聞いてみると。
「2014年の年始ですね。『声』が聞こえたんですよ」
きっかけが「声」と話すAAさん。一体どういうことなのか?
「信じてくれるかどうかはわかりませんが、『宝くじのために通帳を作らなきゃ』って声が聞こえたんです」
声の主は女性。聞こえるというより、頭の中にわいてくる感覚だという。
「しばらくは無視していたんです。で、3月にみずほ銀行で通帳を作ったんですよ」
通帳を作ったものの、やはり宝くじの購入はしていなかった。
「5月ですかね、買ったのは」
最初に買ったのはロト6だった。すると……。
「3等が当たりました。このときは90万円くらいだったと思います」
にわかには信じがたいが、初めて買ったロト6で3等。
「当たりがわかって、あの『声』は本当だったんだって思いました(笑)」
そこで、ここから本格的に宝くじを買い始めることに。
「次に当たったのは8月でした。ロト7で3等。確か110万円くらいの当せん金でした」
第72回ロト7「11 12 18 19 20 31 32(09 21)」
3等114万9500円当せん!
気になるのは、例の「声」。このときはどうだったのだろうか?
「たまに聞こえていました。そのときは『大丈夫だよ』って聞こえるんです。なので、その声が聞こえたときに買うようにしていました」
さらに当たりは続いた。同年11月にはまたもロト7の3等。12月頭には、ついにミニロトで1等550万円を当ててしまう。
第797回ミニロト「08 09 29 30 31」
1等550万9700円当せん!
「びっくりしましたねー。主人にも伝えましたが、『よかったねー』っていうくらいで(笑)」
さらに同じく12月にロト6の3等を2口。実に2014年だけで1000万円以上の当せんがあったというAAさん。これまでの高額当せん者にはない当たりのパターンである。
第928回ロト6「01 21 23 26 31 33(14)」
3等+4等=86万6800円当せん!
同928回ロト6
3等+4等=86万6800円当せん!
第1493回ロト6「11 18 24 27 37 38(15)」
3等+5等2口=24万9100円
幼少期から聞こえていた「声」!身体に迫る危険も回避!?
にわかには信じがたい「声」と「当たり」。AAさんは、何か特別な力でもあるのだろうか?
「子供のころからカンは鋭かったと思います」
当せん者の多くも、カンがいい人が多い。ただ、それだけでは説明が付かない……。
「『声』は子どものときにも聞こえていましたよ」
それは小学生のときに行った縁日での出来事だった。
「小銭入れが山のように積まれた屋台があって、それに興味を引かれたんです」
見ているうちに、うずたかく積まれた山の下のほうにある小銭入れが見たくなったAAさん。とっさに小銭入れの山に手を突っ込んで山の下にあるものを引っ張り出そうとした、その瞬間だった!
「『だめっ!!』っていう大きな声が聞こえて、手を引っ込めたんです」
そこでAAさん、小銭入れの山を手前から1個ずつ崩していくことに。
「しばらく崩していくと、そこにとんでもないものがあったんです」
割れたガラス瓶が、そこにあった。割れた部分はまさに鋭利な刃物そのもの。
「もし一気に奥まで手を突っ込んでいたら、きっと指がなくなっていたと思います」
悪意ある何者かによるイタズラだった。屋台の店主もしきりにAAさんに謝ったという……。
「守ってくれる『声』なんですよ」
16才のときには、こんなことも。
「学校のテストでどうしても1位になりたかったんです。必死に1位にならせてくださいって『声』の主に頼んだ覚えがあります」
このときにAAさんが取った行動も実に興味深い。
「毎日、お経を唱えたんです」
すると不思議なことに心が落ち着いたという。
「勉強もいつも以上に集中してできました」
その結果、見事に学年1位を取ることに成功。しかも、全教科で!
「思ったんです、努力はもちろん必要だけど、本当に願ったことは叶うんだなって」
本当に当てに行けば当たる。当せん者の多くも同じことを口にしている。
パリでの旅行中はほとんどを寺院や教会巡りに!
そんな不思議な経験をしたAAさんだが、何か心がけていることはあるのだろうか。
「実は娘がフランスに嫁いだんです。それをきっかけにフランスやヨーロッパを旅行しまして」
フランスといえばエッフェル塔に凱旋門、ルーブル美術館と観光名所には事欠かない。ところがAAさんはというと……。
「大小さまざまな寺院を回っていましたねー(笑)。好きなんですよ寺院や教会が」
最初に訪れた教会で不思議な感覚があったというAAさん。
「いままでにない安堵の感覚というか、居心地がとてもよかったんです」
ここでふと中学生のときに聞いた「神は真実をみそなわせど、ただちに現わしたまわず」という好きだった言葉を思い出したという。
「その言葉は、有名な壁画『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ寺院に関係するもので、中学生のときからいつか観に行ってみたいと思っていた場所だったんです」
その願いも見事に叶った。結果、3カ月滞在した期間の中で百カ所以上の寺院巡りをしたAAさん。
「当せん金もほとんどは、旅行で使いましたね(笑)」
その後もヨーロッパを中心に何度か旅行をしたという。まさに宝くじドリームで、見事に夢を叶えたといえよう。さらに聞けば、こんなこともしていたAAさん。
「四国八十八ケ所霊場巡りってあるじゃないですか。全部ではないのですが、途中まで娘と回りましたよ」
実はAAさんの母親は94才で他界しているのだが、生前は誰からも好かれる人物だった。
「見ようによってはバカだと思われるほど人がよかったんです。あるとき、どうしてそんなにお人良しなのか聞いたことがあったんです」
すると母親はこう答えたという。
「『もし私がいい行いをして徳を積んでいたなら、それは全部お前にいくんだよ』と」
この言葉がとても心に響いたAAさんは、娘にいいことがあるよう自分も徳を積む努力をしているという。たとえば、当たったときは少し寄付をするとか、自分で自分を許せないような行いは決してしないとか。さらに生前、母が行きたがっていた八十八ケ所霊場巡りを自分がすることも、その一環なのだという。
「私の中には、自分だけの神さまがいると思っているんです」
それが「声」の正体なのかもしれないと続けてくれた。
「だから決して、神さまを裏切らないように生きているんですよ」
さらにこんなアドバイスもしてくれた。
「振り返ると、自分のラッキー数字である『8』の倍数の年齢にいいことが起こっている気がします」
誰しも自分に付いて回る数字やラッキー数字があると思うが、その倍数の年にはいいことがあるかもしれないと思ったほうがいいという。ちなみにAAさんの数字選びはというと。
「紙に数字を書いて、たとえばロト6なら『01』から『43』まで書いて、それを袋に入れて、6枚引く、というやり方です」
加えて、直近の当せん数字を見てピンと来た数字を買ったりするのだとか。
最後に今後の宝くじの目標を聞いてみると。
「ロト6とロト7の1等を当ててみたいですね! で、もし当たったら、宝くじはきっぱり止めます(笑)」
そのときは、当せん金の1割を寄付したいとも話していたAAさん。
とても不思議で神秘的な話を聞かせてくれたAAさん。本当にそうなる日は案外近いのかもしれない。
※この記事は『ロト・ナンバーズ「超」的中法2020年10月号』の[夢の高額当せん者インタビュー]を一部抜粋変更したものです