小岩駅南口売場（東京都）

 

「伝説の販売員」母・艶子さんの遺志を胸に大当たり連発の「武じい」

  

「 先日、若い女性2人組がスクラッチを1枚ずつ買ったら、1枚が1万円当せん。キャッキャキャッキャと歓声を上げてね。当たりは少額だけど、あんなに喜んでもらうと売った私の方も心が華やぎましたよ」

「武じい」こと八巻武一さん（76）がいるのは「小岩駅南口売場」。昭和20年から宝くじを販売して、数えきれないほどの1等を出し「伝説の販売員」と謳われた八巻艶子さんの息子さんだ。

「私が小学生のときから母はこの小岩駅前で宝くじを販売。よく私も店番をしたものですよ」

その母の言葉でいちばんよく覚えているのは「当たらないと思ったときは買わなくていい」だとか。

「 店頭で『当たるかな、当たらないかな』と買うのを迷っている人がいるでしょう。そんなときに母は面と向かってそう言うんです。『当たると思って買わなきゃ運は来ないよ』というのが母の持論でした」

平成21年に艶子さんは他界。武じいが跡を継いだが、直後に脳梗塞を患い3週間入院。

「まさに死線をさまよったんですが、そのときふと、私には母の代わりに大当たりを出し続ける役目があると強く自覚したんですよ。以来、ジャンボのときは『武じいシール』を配るなど、少しでもみなさんに当たりがくればいいと必死です」

「今年､植えて10年以上たつ事務所のｵﾘｰﾌﾞの木に初めて大量の実が成った｡大当たりがくる吉兆ですよ」

「写真は昭和46年当時の母。先日も『昔ここでお母さんから買って1等が当たってね』という男性が見えました」

 

========売り場情報========

■小岩駅南口売場（東京都）

■住所　東京都江戸川区南小岩7-1810-2　小岩駅南口ロータリー

■アクセス　ＪＲ総武線「小岩駅」下車すぐ

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