10億円当たっても9億円は人の役に立ててもらって光熱費だけ払えれば十分です

自分らしさを役に活かせるようになって

編集部　宝くじを買うことはあります？

若月　去年出演した舞台『アンラッキーガール！』の劇中で、不運な３人が最後に宝くじを当てたので、「私たちも当たるかも」とキャストで近くの売り場でスクラッチやりました。全部で10枚ほど買って、２００円が２つ当たっただけでしたね（笑）。

編集部　くじ運は良さそうでないと？

若月　小さい頃は福引きとかですごく当たったんです。電子レンジとかお米10キロを２袋とか、いつも１等か２等。でも、高校生になった頃からハズレしか出なくなりました（笑）。

編集部　ゲンかつぎは何かしますか？

若月　現場に入ると必ずコーヒーを１杯飲みます。10代の頃は苦いだけでしたけど、打ち合わせや大事な話のときに出ることが多くて、自分の習慣に取り入れました。考えごとをしたり、スイッチを入れたいときはコーヒー。砂糖なしでミルクを入れるのがこだわりです。真っ黒の中に白が欲しいので（笑）。

編集部　現在『ユーチューバーに娘はやらん！』に佐々木希さん演じる主人公の妹役で出演されています。元ヤンで気が強いキャラクターは若月さんの十八番ですね。

若月　そういう役が多いんです（笑）。昔は自分の低い声がコンプレックスで、マンガ原作の役でもキャピキャピできな
いのが悩みでしたけど、『今日から俺は!!』でドスを利かして活かせるようになって。私は『下妻物語』の土屋アンナさんをカッコイイと思っていたので、今でも観返して参考にさせてもらっています。

編集部　若月さん自身の資質が、そうした役と重なるところもあるのでは？

若月　正義感はすごく強いとよく言われます。曲がったことが嫌いで、道理が通ってないとダメ。今回のように気が強い役はその子なりの正義が出ていると思うので、私らしさも反映しています。

編集部　Ｎｅｔｆｌｉｘ映画『桜のような僕の恋人』では、中島健人さんの先輩のカメラマン役を演じられていますね。

若月　私はスマホでも写真がヘタで「ただの記録」と言われます（笑）。この役が決まってから、ご一緒した雑誌のカメラマンさんにカメラの持ち方とかいっぱい聞きました。役には演じる前と後ろにも人生があって、カメラはもう慣れた扱いをしないといけないので。キャラクター的にはザ・クールな頼れる女性です。

編集部　撮影で印象的だったことは？

若月　１日かけて沢登りのシーンを撮りました。川の中の岩の上を歩いていって、何度か渓流に足を突っ込んで転びそうになって。すごく大変でしたけど、自然がきれいな良い画になったと思います。

編集部　最後に、ロト７の最高賞金10億円が当たったら何に使いますか？

若月　大金すぎて想像がつきません。そんなにあっても困るので、人に配りたいです。欲を言えば１億は欲しいですけど、あと９億は施設を建ててもらうなど、困っている人の役に立てたら。

編集部　天使ですね！

若月　誰かの幸運を増やせたら自分も嬉しいですし、１億あれば大丈夫です。その１億で両親の家をバリアフリーに建て替えたり、将来に備えて貯金します。

編集部　自分のために使う分はさらに少ないんですね。

若月　物欲は本当になくて。光熱費を1億から少しずつ払えれば十分です（笑）。