当たったら何を買おうかとか一斉考えちゃダメ。
欲がダメにすると思います

これまでに当てた最高賞金は３０００円！

編集部　今回、主演された映画『おしょりん』は福井県でメガネ工場を立ち上げた一家の実話を元にした小説の映画化です。

北乃　オファーを受けた時は元々ドキュメンタリーが好きなので実在の人物を演じられるという嬉しさが大きかったです。

編集部　演じたのは創業者である増永五左衛門の妻・むめ役。

北乃　むめは雪国で育った、ほんとに芯の強い女性だと思います。男性社会に入って一生懸命頑張る姿は現代女性の先駆けと言っても良いですね。私は19歳から35歳までのむめを演じたので、年齢に応じて、声のトーンや所作を変える……ということを意識しました。

編集部　その一家のものづくりに対する情熱は時代を超えて共感を呼びそうですね。ところで北乃さんは６年前にも本誌の表紙を務められました。

北乃　前回出させてもらったのがきっかけでさらに宝くじを買うようになりました。実際、窓口で宝くじを買うのは、女子にとってはハードルが高いんです。知り合いに見られたら恥ずかしいとか抵抗があったり。だから、ネットで買うという人もいますけど、私は大体窓口で買います。

編集部　色んなくじがありますが何を買われるんですか。

北乃　基本、ジャンボです。ロトだったらロト６。買いだすとキリがないから年末のジャンボで決めようと思っています。買う時にひとつ、ルールを決めているんです。買ったら、当せん番号の発表までは触らないようにしています。買ったことを忘れようと努力しているんです（笑）。

編集部　それ、当たる人の発想です（笑）。

北乃　ですよね！　だから当たったら何を買おうかとか一斉考えちゃダメ。欲がダメにするんだと思うんです。お財布に入れるのもダメ。いつも見えちゃうから。

編集部　いや～、徹底されますね。それでこれまでの最高賞金額は？

北乃　３０００円！（笑）

編集部　３０００円ってなかなかないですよ。１００枚買って１本ある確率ですよ。だから、ツイてるということです。

北乃　でも、なかなか大当たりはきませんよね～（溜息）。

編集部　それは運をため込んでいるということですよ。

北乃　そうなんだ。実は、私、今年厄年なんです。

編集部　悪いことをくじのハズレで一緒に捨てるって思えば良いんです。でも“厄当たり”というのがあるんですよ。厄年にメチャメチャ当たる人っているんです。ごく稀にですが。そういう人は当たったことによって、厄を一緒に払っちゃっているんですよね。

北乃　なるほど。それと窓口で買う時は、製造番号で語呂の良かった数字のお札で買うようにしているんです。

編集部　それもありですよね。末尾が９９９９だとすごく良いんですよ。北乃さんも高額当せんした時の気持ちを早く味わってくれることを願います。前回は10億円当たったら、それでビジネスを興したいと仰っていましたね。

北乃　いまなら投資して増やしたいです。当たったお金でビジネスをやると、ダメな気がするので、１回違うお金にします。

編集部　ダメと仰るのは？

北乃　ビジネスをやるに当たって、自分のお金で全部やりたいんです。それこそがビジネスの真髄だと思っているので（笑）。

 

■撮影／鷹野政起　■文／鈴木一俊　■コーディネイト／山内弘（cover）　■ヘアメイク／Yuko Fujiwara（Y’s C）　■スタイリスト／米原佳奈