人に優しくしたら、自分にも返ってくる分、運気は上がると思います。

おみくじの言葉をお守りにしています。

編集部　最新出演作『ゴールド・ボーイ』はクライム・エンターテインメントです。

松井　脚本を読みながらも、その変わっていく展開に何度も驚かされましたね。なので、読み終わった時は、どんな映画になるのかとてもワクワクしました。

編集部　演じた東静は、死んだ両親の死因について疑問を抱いている女性です。

松井　もしかしたら両親は殺されたのかもしれない……という部分では同情すべき可哀想な女性ですが、彼女は実はもうひとつの顔を持っているんですね。そんな多面的な人間性を静に見出した時にとても魅力を感じました。

編集部　演じる上で心掛けたことは？

松井　周りの人が誰も自分の言っていることを信じてくれない……というフラストレーションを常に感じながらお芝居をするように心掛けていましたね。

編集部　後半の予想外の展開に嫌でも引き込まれてしまう作品に仕上がっていますね。話は変わりますが、ゲン担ぎはされますか。

松井　ゲン担ぎとは言えないかもしれませんが、毎年、年始に神社に行くと必ず、おみくじを引いていますね。そのおみくじに書かれていることを一年間心掛けるということをしています。なので、ご利益を授かるというよりは何か一年間気を付けることを貰いに行くという感じかもしれません。おみくじの言葉をお守りにしている感じですね。

編集部　そのおみくじですが“凶”が出ることもあったと思いますが……。

松井　それはそれで受け止めますが、もう一回引いたら大吉が出るんじゃないかなという気持ちになります（笑）。

編集部　それでまた引くんですね（笑）。

松井 （笑）。今年のことなのですが、引いたら“末吉”が出て「何もするな」って書かれてあったんです（笑）。ちょっと残念に思ったので、別の場所に行って「もうちょっと良いのが出るでしょ」って願いながら引いたのですが、また“末吉”（笑）。今年は、もうそういう年なんだなと思って深追いするのは止めました。

編集部　お話を伺っていると、気持ちの切り替えが早いみたいですね。

松井　未だ起きないことに不安を抱くのは生産性が無いなと考えるところがあるのかもしれません。

編集部　ポジティブですね。ところで、プライベートでは今年1月1日にご結婚されましたが、この日は天赦日と一粒万倍日と天恩日が重なった、今年最も縁起が良いと言われる日でしたね。

松井　特別狙っていたわけではなくて、良い日だったらラッキーだね……ぐらいにしかお互い思っていなかったんです。

編集部　その日以降、大きな変化とかはありましたか？

松井　それが変わらないんですよね（笑）。でも、変わらないことが良い事なんだと思います。この日はお財布も新しくしました。良い日に変えるのが気持ちも良いのではないかと思って。

編集部　日常で運気を上げるためにされていることはありますか？

松井　人に優しくする。その分、自分にもきっと返ってくるというか回ってくるものだと思っているんです。なので、周りで困っている人がいたら直ぐに声を掛けてあげるとか。私、人に道を訊かれることがビックリするくらい多くて、道を訊き易い顔をしているのかなって思うくらいなんです（笑）。ディズニーランドに行った時も写真撮影で困っている親子連れを見掛けたら撮ってあげたりとか。勝手にボランティアしています！

 

■撮影/鷹野政起　■文/鈴木一俊　■コーディネート/山内弘（cover）　
■ヘアメイク/菅井彩佳（NICOLASHKA）　■スタイリスト/鼻先さや（Dragon Fruit）