編集部に届いたやや膨らみのある封書。「高額当せん者募集係」と書かれたそれを開けると、ロト7の当せん券コピーがびっしり入っていた。手紙にはロト7の1回の抽せんで3等、4等、5等複数口当せんで258万円当てたという内容が! さっそく送り主に連絡を取り電話取材となった!!
足の捻挫→ぎっくり腰からの大当たり!ロト7・複数口当せんで258万円ゲット
度重なる怪我も超前向き思考で当たりに!
JRAの星矢さん(仮名)愛知県・44才
「いやー、ソワソワしましたよー」
換金時をそう振り返るのは、今回の主人公・JRAの星矢さん(仮名)だ。それは、今年の5月の出来事だった。
「足をひねって捻挫をしてしまったんですよ」
愛知県にある観光スポット・香嵐渓(こうらんけい)に行ったときのことだった。
「河原でグキッと(笑)」
歩くのもままならない状況が続いたが、ようやく治りかけたところ……。
「今度はぎっくり腰になっちゃいまして」
捻挫した足をかばうようにバランスを取っていたことで、腰に負担がかかったのか、よくない連鎖となってしまった。
「ぎっくり腰で治療費もかさんでしまいました。でも、思ったんです。『これ何か当たるんじゃないか?』って(笑)」
なんとも前向きすぎる発想! しかし、これが現実のものとなる。
「当たったときは夜勤で、ちょうど休憩時間に抽せんライブを見れたんですよ」
ところが休憩時間が終わるころでは、まだ4数字しか当せん数字が決まっていなかった。
「ここまでしか見られなかったんですが、その4数字に見覚えがあったんです。だから、あーいくつか当たってるなーと」
その後、仕事に戻ったものの、どうにも続きが気になってしまった星矢さん。そして、次の休憩が21時前にやってきた。
「すぐに当せん数字を携帯でチェックしましたよ(笑)。あれ、これは当たっているなーって確信に変わりました」
その後、朝方に仕事が終わり帰宅。購入していたくじ券をチェックすると……。
「めちゃめちゃ当たっていて驚きました(笑)」
それもそのはず、購入した32通りすべて当たり!
「自分で確認したところでは、3等が4口で4等が16口、あと5等が12口でした。これは早く換金しなきゃ、って思いました」
第419回ロト7「 03 11 14 21 26 29 34(22 33)」
3等×4口=243万5200円
4等×16口=12万8000円
5等×12口=1万6800円
計258万円当せん!
ところが、仕事が立て込んでいたこともあり、みずほ銀行に行けたのは1週間ほどしてからだった。その間……。
「もう気が気じゃないですよ、無くせないじゃないですか。だから肌身離さず持っていましたね」
高額当せん者ならではの体験といえる。ちなみに当せん金はというと。
「現金で持って帰りました。帯が付いた束が2つ、あと58万円。銀行に封筒があるじゃないですか、あれに入れてくれたんです。意外に入るものだなーって感心しました(笑)」
▲下駄箱にしまってあるという当せん金の札束。いつかは手にしたいものである!
就職氷河期世代転々とした働き先
無事に換金を終えることができた星矢さん。
「現金を受け取ると、実感が湧いてきましたねー」
幸運な当たりを手にした星矢さん。聞けば、相当な苦労をされていた。
「就職氷河期の世代ですよ」
新潟県出身の星矢さん、学生時代を東京で過ごし、就職先は東京近郊のうどん店だった。
「店主から手が出るのは当たり前でしたね。いまだったらアウトですよ(笑)」
聞けば、1日14時間労働で残業代もなし。明らかにブラックである。
「8カ月で辞めましたよ」 そのあとは、派遣で工場勤務や警備員など転々と仕事は変わっていったという。
「35、36才までそんな感じでしたね」
就職氷河期を経験した方ならわかる境遇だろう。
「もう実家に帰ろうかと考えていた時期だったんです。友人に、ある自動車メーカーでの期間工を勧められたんです」
職場は栃木県だったが、意を決して引っ越しして働いた。このころも、くじはたまに程度で買っていたが、大きな当たりもなく止めていた時期もあったという。
「期間工が2年11カ月で満了になったんですが、そこで知り合った人に新しい仕事を紹介してもらったんです」
星矢さんの人柄や働きっぷりを見てくれている人はいた。
「愛知県にある会社なんですが、いまもそこで働いています」
なんとその会社では、それまで派遣で転々としてきた生活にピリオドを打ち、正社員として働いているという。
「収入も安定して、くじも再開したという感じです(笑)」
客観的に見ると、非常にご苦労されてきたように思えるが、そんなことを微塵にも感じさせない星矢さん。こういった人間性も当たりを引き寄せている要因なのだろう。
「生活が安定してからは、競馬にも手を出しましたけど、そちらは全然で」
そこで、どうせ当てるなら当せん金の大きなロトに絞っていったとか。しかし、今回の当せん券を見ると、買い方は結構ハデな気がするが……。
軸数字はデータで選ぶ!迷ったら「タテ目」になる数字
「ギャンブラー的な買い方、結構好きなんです(笑)」
聞けば、競馬をかじったときに覚えた「フォーメーション」という買い方。たとえば1着は固定で2着に数頭選び、同様に3着にも数頭選ぶというマルチな買い方をいうが、これをロトにも応用しているのだそう。
「いくつか軸になる数字を決めて、その数字の組み合わせという感じです」
軸数字がうまく当たれば、大当たりのオンパレードになるというわけだ。今回の複数口当せんを見れば、同じ数字が多く買われていることがわかるだろう。 数字選びに関して詳しく聞いてみたいところだ。
「基本はデータです。御社のロトのデータ本を活用しています(下写真)」
▲書籍の詳細はコチラから
「次に出る数字」や「引っ張り」「スライド」といった基本データを主に活用しているという。
「数字に迷ったときは『タテ目』になる数字を選びますね」
タテ目? 初めて聞く言葉だ。
「カバラってあるじゃないですか。バラした数字を足していって、ヒトケタになるまでやるやつです」
たとえば「15」という数字は「1」と「5」を足して「6」。同様に「24」も「2」と「4」を足すと「6」になるが、このように足して同じ数字になるものを「タテ目」と呼んでいるそうだ。興味深い方法といえる。
「もちろんデータだけでなく、気になった数字も買ったりしますよ」
加えて、売り場との相性もあるという。
「売り場というか、販売員さんですね! この人から買うと当たる、ってないですか?」
確かに同じことを言う高額当せん者は意外と多い。
ほかにも当てるためにやっていることがありそうだ。
趣味は神社仏閣巡り!当せん前も十社を探訪!
「趣味は神社仏閣巡りですねー」
聞けば、暇を見つけては興味を持った神社仏閣へ行くのだそう。
「城にも興味がありますね、山城とか(笑)」
実は、258万円が当せんする前、あることを行なっていた。
「十社ほど神社仏閣を巡って、当せん祈願したんですよ」
「足助(あすけ)八幡宮」(愛知県豊田市)、「菅生(すごう)神社」「伊賀八幡宮」「龍城(たつき)神社」「六所神社」(愛知県岡崎市)、「田縣神社」(愛知県小牧市)、「金神社」(岐阜県岐阜市)、「皆中稲荷神社」(東京都新宿区)、「芝大神宮」(東京都港区)、「金王(こんのう)八幡宮」(東京都渋谷区)。
「それぞれ金運にご利益があったり、開運だったりと、調べて行きました」
何がどう作用して大当たりを呼び込んだのかはわからない。ただ、これは紛れもなく当てるために行なった努力である。当せん者には、できることはやるという人が多いが、星矢さんも例外ではなさそうだ。
「神社で御朱印をいただくんですよ、ある時期でないといただけない御朱印とかもあって、奥が深いんですよ」
すばらしい趣味である。そんな星矢さんに今後の目標を尋ねてみると。
「ロト6で3等以上を当てたいですねー」
そう電話の向こうで笑いながら話してくれた星矢さん。案外、その目標は早々に達成されてしまうのかもしれない。
▲「別小江(わけおえ)神社」(愛知県名古屋市)で買った「願箱」に購入した宝くじを入れるのは星矢さんのルーティン
▲本誌でも広告を入れてくださっている「水晶院」さんの開運グッズをよく買うという。運気が上がりそうな画である!
▲神社巡りでゲットしたお札の数々。ご利益たっぷりといったところ!
※この記事は『ロト・ナンバーズ「超」的中法2021年10月号』の[夢の高額当せん者インタビュー]を一部抜粋変更したものです