【検証】スクラッチ 種類を変えたら当たるのか!?
ゴシゴシと削るだけでその場で当たりがわかる手ごろさが魅力のスクラッチくじ。前回（本誌4月号）は売り場を変えてそれぞれ同じスクラッチを30 枚買って当たりが出るかを検証。1 万8000 円投資で3800 円回収と惨敗に終わった。その後、新型コロナウイルス感染拡大防止による自粛で多くの宝くじ売り場が臨時休業。売り場専売のスクラッチくじ自体が買えない状況に。
しかし、withコロナでの新しい生活様式のなか、売り場も営業再開。スクラッチを買えることに喜んだ読者もいることだろう。これまで不定期で続けてきたスクラッチ検証も久しぶりに再開。今回は、編集部３人（編集長、編集M、編集T）がそれぞれ違う種類のスクラッチを連番10 枚、別々の売り場で買ったらどうなるのかにチャレンジ。その模様をお伝えしたい。
在宅ワークの日々のなか、久しぶりに編集部員がそろったある日のこと。とある一言から物語は始まった。
編集M（以下、M）「当たったと読者の方からお便りいただくと、不思議と『わんにゃんスクラッチ』のことが多いんです。当たりやすいスクラッチの種類ってあるんですかね？」編集長（以下、編）「全国発売なのか地域ごとなのかによって本数や当せん金もまちまちだから一概には言えないけど、試しに別々のスクラッチを買ってどれが当たるかやってみようか」編集T（以下、T）「それ、面白そうですね！」
それぞれ買うスクラッチを決め、共通の条件として“一枚の価格が違っていても買うのは連番10枚”“売り場はそれぞれの家や行動範囲内のところで”とした。
【検証1】ワンピーススクラッチで勝負
買ったのは「ワンピーススクラッチ ロビン2 レンゾク3」だ
トップバッターは編集M。買うのは「ワンピーススクラッチ」だ。
検証時、販売されていたのは「レンゾク3」という削り方のもの。これは矢印に沿って順番に削っていき、同じ絵柄が3枚続いたら、その絵柄によって等級が変わるというもの。１枚２００円で１等は300万円と、今回の検証で削ったスクラッチのなかでもっとも高額な当せん金の可能性があるスクラッチとなる。T「１等が高額だけに難易度も高そうですね」M「でも当たったら大きいからか残り少なかったよ」そんな会話をしつつ、黙々と削る。
すると１枚目から鯉の絵柄が3枚続いて登場。M「え！」編「もしかしていきなり当たった？」そう、１枚目で４等1000円に当せんしたのだ。これで購入金額の半分が戻ってきたことになる。
M「いや～初手で４等なんて幸先いいですね」T「当せん金が高いからって当たりにくいとも限らないということでしょうか……」思わず２枚目を削る手に力が入る。残念ながら２枚目はハズレ。しかし、３枚目、４枚目と５等200円ながらも連続ヒット！「私、10枚でこんなに当たりが入っていたのは初めてかもしれません」興奮気味に語るM。
続く３枚は当たりがなかったものの、ふたたび８枚目で５等当せん。その後当たりはなく、結果、10枚中４枚当せんという成績。M「2000円買って1600円の当たりなので赤字ではありますが、複数枚当せんを果たせたので満足です♪」編「うん。なかなかいい成績なんじゃないかな」
ちなみに、購入時にスクラッチの山から売り場の方が選ばせてくれたため、編集Mは上から６番目を選択したとのこと。ご参考までに。
【検証2】ジャンケンスクラッチで勝負
買ったのは「ジャンケンスクラッチ ラウンド6」だ
M「ジャンケンスクラッチ？」編「新しいタイプのスクラッチかな」T「どんな削り方なんでしょう？」ニューフェイスのスクラッチに思いをはせる編集部員。
編集Tは発売初日に自宅近所の売り場で購入。T「朝一番で行ったこともあって、まだ店頭に並んでませんでした（笑）」売り場の販売員の方がバックヤードから出してきてくれたとのこと。M「なんか、すごくジャンケンスクラッチの発売を待ち望んでた人みたいになったね（笑）」編「確かに（笑）」
そんな「ジャンケンスクラッチ」、どんなものかというと……。六角形の枠の中心にある自分の手に対し、周囲６枠には相手の手が書かれているので、すべて削って自分が４勝以上すれば当せんというもの。T曰く「一瞬、自分は勝ったのか負けたのかわからなくなるときがありますね」
当たりの確認が他のスクラッチとは一風変わっているところが面白い。１枚100円で１等は５万円。リーズナブルなスクラッチだ。
M「チャレンジしやすいということは当たりやすいかもしれませんね」編「でも意外にこういうときに限って当たりが出なかったりするんだよな～」T「ちょっと！」
果たして編集長の不吉な予言どおりになってしまうのか。さっそく１枚目を削るが、ハズレ。続く２枚目、３枚目となかなか当たりが出ない。「これはもしや……」嫌な想像が頭をよぎる編集T。すると、４枚目にしてようやく４等100円に当せん！
さらに５枚目も当せん！ 末等ながら連続当せんに少し希望が見えてきた。
T「３勝はするんですけど、そこから上がなかなか出ない」とポツリ。その後もハズレが続き、３度目の当たりは出たものの末等止まりで幕。10枚中３枚、1000円買って300円という結果に。
T「100円くじだから当たりやすいとかなかったですね（泣）」編「まあこればかりは運だからな」肩を落とす編集Tになぐさめの言葉をかける編集長。
ちなみに編集Tも購入時にスクラッチを選ばせてもらえたが、こちらはとくに気にせず一番上のものを買ったのだとか。果たしてこれが結果に影響したかは神のみぞ知る……。
【検証3】わんにゃんスクラッチで勝負
買ったのは「わんにゃんスクラッチ ねこ・ミックス＆子ブタ ハッピーカウント」だ
最後は編集長。買うのはお便りでも当たったと報告の多い「わんにゃんスクラッチ」だ。毎回発売されるたびにかわいいわんにゃんの写真に、見ているだけでも癒される。今回購入したのは子猫と子ブタの絵柄が入ったもの。M「か、かわいい……!!」T「どっちの寝姿も見ててほっこりしますね」編「さて、当たりのほうもかわいい結果になるかな？（笑）」
このスクラッチの削り方は簡単。９枠すべてを削ってどれだけ猫の絵柄が出たか、その数によって等級が変わるというものだ。シンプルなだけにわかりやすく、読者の皆さんにもなじみの深いスクラッチシリーズといえるだろう。１枚200円。同じわんにゃんスクラッチでも１等当せん金や当せん本数はその都度違うが、今回の１等は100万円だ。編「じゃあさっそく削りますか！」気合い十分、ごしごしと削る。
１枚目、ハズレ。２枚目、ハズレ。３枚目、ハズレ。４枚目、ハズレ。編「あ、あれ？」M「わんにゃんスクラッチは当たりやすい説は幻想……」編「いや、あとまだ６枚ある！」気持ちを切り替えて、ふたたび削る作業を再開する編集長。
すると、５枚目にして待望の当たりが。編「５等だけど当たりは当たりだもんな」少しほっとした表情で当たり券を眺める。
さらに６枚目、５等。７枚目、５等。今度は立て続けに３枚当たり！ T「なんだかずいぶん片寄った出方をしますね」M「４枚外しといて３枚当てるなんてツンデレだなぁ」編「スクラッチにツンデレもないだろ」冷静なツッコミをありがとうございます。
残りは３枚。２枚は外れてしまったが、ラスト１枚で流れが変わった。編「あ、４等が出た！」M＆T「おお！」
結果、10枚中４枚がヒット。2000円のうち1600円の戻りと、編集Mが挑戦したワンピーススクラッチとまったく同じ成績に。
編「こうやって実際削ってみると、結果論だけどわんにゃんスクラッチは比較的当たったという印象が残るよな」M「私もワンピーススクラッチはもっと当たらないかと思ってました」T「私は100円だけあってもっと当たるかと思ってました……」３者３様、今回の成績でそれぞれがチャレンジしたスクラッチの印象が変わったようだ。
無事検証を終えて、それぞれの仕事に戻る直前、「ただ、私、思ったんですけど」と編集Mが切り出した。「前回は売り場を変えたといえど、編集部周辺の売り場で買ったじゃないですか。今回はそれぞれの家の近くの売り場ですよね。つまるところ、編集部周辺はスクラッチが当たらな…」編＆T「「ストップ!!」
検証結果
スクラッチの種類を変えて挑んだ今回のスクラッチ検証。結果は5000円投資で3500円回収の結果となった。もちろんスクラッチに傾向や対策はなく、そのときの運ではあるが、いろいろな削り方ができた今回の検証、収支はマイナスだったものの枚数で見ればなかなかの好成績といえるのではないだろうか。
とにもかくにも、ワクワクしながら１枚１枚削るのが楽しいスクラッチ。今後も不定期ながら編集部で検証を続けていきたい。
※この記事は『ロト・ナンバーズ「超」的中法2020年12月号』の「話題のスクラッチ！種類を変えたら当たるのか!?」を一部抜粋変更したものです
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